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  • 2018/01/25昨年11月6日に開催されたJCCA研修会報告書を掲載いたします。PDF

ごあいさつ

アルコール、薬、ギャンブルなどが止められなくて、体を壊したり、友人や家族の関係にゆがみがでたり、普通の生活が送れなくなって苦しんでいる人、その家族が大勢おられます。 それは依存症(addiction)といわれる病気です。病気から回復していくのは自分自身ですが、自分の力だけではなかなか回復できないのがこの病気の特徴です。 専門の医療機関にかかっても、それだけでは難しいと言われています。グループミーティングや仲間同士の絆が必要なのです。

JCCAにはマック、ダルクという依存症からの回復施設(日本国内で70)が参加しています。私たちは12ステップを中心にしたプログラムを使って、回復のお手伝いをしています。

このプログラムはアメリカの法曹界、医療界、宗教界が協力して作られたものですが、カトリック教会の神父たちが日本に取り入れました。 そして、回復した依存症者自身が依存症かたの回復のお手伝いをするという日本独自のやり方で発展させたものです。もちろん、私たちは宗教的な勧誘などは行っていません。

この病気に苦しんでいる人が回復して元の生活に戻れるようになること、そして依存症という病気に対する理解が社会のなかですすむことを私たちは願っています。

ぜひ、施設一覧をごらんになって、近くの施設に相談してみてください。JCCA認定スタッフや仲間たちが親身になって対応します。

JCCA会長  谷 大二(カトリック教会名誉司教)

JCCAとは

まだまだ日本では依存症に対する認知や理解が少なく、公的な支援策も乏しい状況であります。そのような大変厳しい状況の中、依存症関連施設は運営を続けているのか実情です。

JCCA(日本カトリック依存症者のための会)は、12ステップをプログラムの中心として活動している依存症関連施設等であれば色々な施設、団体も加入できる開かれた会であり、 もちろんカトリックの信仰を基盤に捉えていますが「今、依存症に苦しんている方々」に何らかの形で手助けをしていく事が最も大事だと考えています。

21世紀を迎えて情報が氾濫する社会となった今でも、手助けの必要な依存者が何処に相談に行ったら良いのか分からないまま死んで逝ってしまうケースが後を絶ちません。 私達の多くは死を間近に見てきました。私達は依存症者本人の骨をも砕く苦しみを知っています。けれども同時に再生の喜び、心弾む希望も味わっています。

このホームページを通じ多くの苦しんでいる依存症者にメッセージが届くことを希望致します。

歴史

①日本アルコール中毒対策カトリック委員会時代

1978年6月、日本に三ノ輪マックが荒川区に設立されると同時に、日本カトリック司教協議会を中心とする社会司教委員会のなかに、日本アルコール中毒対策カトリック委員会として独立した委員会が発足する。委員長に田中道雄神父、秘書にシスター伊藤照子が就任し、三ノ輪マックを事務所とした。常任司教委員会と社会司教委員会が合同で東京のカトリック中央協議会でおこなう会議に参加し、活動報告をおこなった。

当時、常任司教委員会のなかでマックの社会福祉法人化をめざし、東京大司教の白柳誠一氏を委員長に社会福祉法人「マック」設立準備委員会を発足させたが、法人化に1億円以上の自己資金が必要であることが判明し、かなわなかった。

1984年に田中道雄神父が帰天し、別の司教が委員長に就任。1988年にシスター伊藤照子が海外に派遣されたため、大阪マックの田島巳喜男が秘書に就任し、カトリック中央協議会でおこなわれる各会議に出席するようになった。

②JCCAへ

数年後に現在のJCCA(日本カトリック依存症者のための委員会)に名称が改められた。何名かの司教が交代しながら委員長を担当した。ダルクができはじめた頃、まだ設立資金が不足していた。カリタスジャパンの四旬節・愛の献金でマック・ダルクに配分していただけることが司教協議会で決定し、新しくできたマック・ダルクに配当し、残りは年2回開催されるJCCAの定例会に集まる会員の旅費にあてた。この頃から会員から会費を集めるようになる。アルコール中毒対策委員会をつくった最初の田中神父の尽力がなければ、JCCAはできていなかっただろう。

現在はマックとダルクとで交互にJCCAの秘書を担当している。委員長は司教ではなく神父となり、JCCAはカトリック中央協議会の外郭団体に位置付けられている。教区ごとに区切られた地区役員が選出され、各地区の課題など集約するために会議が開催され、年に一回、全国の会員が集まり研修会と信仰セミナーが開催されている。2013年からはJCCAでカウンセラーの認定書の発行もはじまった。

12ステップ

AAの12ステップ

  1. 私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。
  2. 自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった。
  3. 私たちの意志と生き方を、自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした。
  4. 恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行ない、それを表に作った。
  5. 神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。
  6. こうした性格上の欠点全部を、神に取り除いてもらう準備がすべて整った。
  7. 私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に神に求めた。
  8. 私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。
  9. その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。
  10. 自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた。
  11. 祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。
  12. これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコホーリクに伝え、そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力した。

(引用:AA JSO)

NAの12ステップ

  1. 私たちは、アディクションに対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。
  2. 私たちは、自分より偉大な力が、私たちを正気に戻してくれると信じるようになった。
  3. 私たちは、私たちの意思といのちを、自分で理解している神の配慮にゆだねる決心をした。
  4. 私たちは、徹底して、恐れることなく、自分自身のモラルの棚卸表を作った。
  5. 私たちは、神に対し、自分自身に対し、もう一人の人間に対し、自分の誤りの正確な本質を認めた。
  6. 私たちは、これらの性格上の欠点をすべて取り除くことを、神にゆだねる心の準備が完全にできた。
  7. 私たちは、自分の短所を取り除いてください、と謙虚に神に求めた。
  8. 私たちは、私たちが傷つけたすべての人のリストを作り、そのすべての人たちに埋め合わせをする気持ちになった。
  9. 私たちは、その人たち、または他の人びとを傷つけないかぎり、機会あるたびに直接埋め合わせをした。
  10. 私たちは、自分の生き方の棚卸を実行し続け、誤ったときは直ちに認めた。
  11. 私たちは、自分で理解している神との意識的触れ合いを深めるために、私たちに向けられた神の意志を知り、それだけを行っていく力を、祈りと黙想によって求めた。
  12. これらのステップを経た結果、スピリチュアルに目覚め、この話をアディクトに伝え、また自分のあらゆることに、この原理を実践するように努力した。
   

(引用:NA JCO)